Life Goes On
毎日の慌ただしさ
お疲れ様の重さ
無限に続くように思えた怠惰な時間の尊さ
恋人に毎日会えていたことの幸せ
どれもこれも学生の頃は考えたこともなかった私は、4月、社会人になりました
毎日の研修は初めて知ることばかりで興味深いけれど、家に帰れば泥のように眠って
あれ、もう起きなきゃいけないの?ってしぶしぶ顔を洗う毎日です
まだ2週間、もう2週間
ちょっとさみしくて、楽しそうなみんなを遠くで羨んで、あの日々に戻りたくて、泣いちゃう事もあっていいよね
まだまだはじまったばかりで、後ろを振り返りながらだけれど、ウネウネ脇道に逸れたりしながらでも私らしくいれたらいいな
いつかこれを見返すだろう私へ
離しちゃいけないよ、こんなにも私を分かっている人を、心地良い人を、可愛い人を、離しちゃァいけないよ
いつか、この恋が醒めてしまっても私の側に居てくれるだろうか
友人から恋人になった
長い間友人だった彼は理解者であり弟であり兄でもあった
恋人になった今もそれは変わらないが
恋はいつか醒めてしまうものだから
醒めた恋が、愛に変わってくれればいいのだけれど
それは簡単なことではないでしょう?
冷え切った恋は、暖かい愛になれないでしょう?
心地いい居場所を、隣を失ってしまうのでしょう?
1番幸せなはずの今に最悪を考えてしまう私をどうか赦してね
今はまだ夢のような恋でいていいから
どうか、どうか、いつか、恋が愛に変わってくれますように
いつまでも私の側に居てくれますように
映画のラストシーンはずっと映画の中だけだと思っていた。
出会って4年、ずっとずっと仲の良い友人だった。
気兼ねのない会話をして、気兼ねのない食事に行く、気兼ねのないお酒を飲んでいるような友人だった。相性がよかった。
前の彼氏と別れた直後、好きなんだ、と言われた。
私も、好きだったけれどそれは彼と同じ好きではなかった。気兼ねのないこの関係を崩したくはなかった。付き合えない、と伝えた。付き合ったらいつか別れが来るでしょ?と。
別れたばかりで、恋愛はもうしばらくしなくていいかな、なんて思っていたし、何よりも、私のことを1番理解している最高に相性のいい彼と付き合って、いつか別れが来るのが怖かった。別れてしまったら、もう一緒にはいられないもの。何をしなくても心地いい、この関係は消えてしまうのだもの。
その後も、彼とはほぼ毎日のように会って、お酒を飲んだり、ご飯を作ったり、コーヒーを飲んだり。代わり映えなかった。彼は相変わらずだったけれど、よく、好きだと伝えてくるようになった、ハグをしたりキスをするようになった。セックスも気づいたらしていた。やっちゃったなあ、なんて思いながらも、体の相性までもビックリするほどに良くて、2人で笑ったっけ。
年が明けて、思いつきで、弾丸旅行に行った。車内でもずっと好きな音楽を流して、好きなYoutubeを見て、ラジオを聴いて、何も変わらなかった。好きなのかもしれない、そう思った。
その日は、大雪で高速道路はかなりの悪路。ど真ん中でスリップし、中央分離帯に衝突。死んだ、と思った。幸い、スピードも出ておらず、前後に車もいなくて最悪の事態にはならなかった。スリップした瞬間、ちゃんと好きって伝えておけば良かったなあって結構悠長なこと考えてたっけ。
なんとか部屋に戻って、2人で抱き合った。生きてて良かったねって半泣きで笑いあった。きっともう人生で、こんな体験をすることもないだろうね、ってだんだん可笑しくなってきちゃってしばらく笑いが止まらなかった。
その日の夜、彼からやっぱり付き合ってほしい、と言われた。事故って死にそうになって告白する、なんて映画のラストシーンかよ、とも思ったけれど、私も同じ気持ちだった。付き合ってから起こり得る衝突も葛藤も、いつか訪れるかもしれない別れも、結婚を考えられない私の価値観も、彼となら気にならないかもしれない、というより考える必要もないかもしれない、そう思った。
昨日、そんな彼と友人から恋人になりました。
冷え性の私へ
私のことをきっと誰よりも好きだと言ってくれる人とたった今お別れした。
一緒にいることに違和感を覚え始めて、埃がちょっとずつちょっとずつ、でも確かに溜まっていって、どうしても、ずっとは一緒に居られないと思った。
私が1番傷ついていた時に、1番傍に居てくれた人だった。出来すぎた人だった。びっくりするくらい私を優先してくれた優しい人だった。だからこそイイコじゃない私は辛かった。
傍に居てくれて、別れ話の後に私のために買ったからってクリスマスプレゼント、着る毛布と温かい靴下を渡してくれて、最後まで俺が1番いいと思うんだけどなあ…って、言ってくれて嬉しかった。
人と一緒にいることにまだ慣れることができなくて、1人で居たくて、自分が大好きでごめん。ありがとう。さようなら。
恋でもないし愛でもないけど
2年前のクリスマスに別れた元彼、わたしと別れて2人の女と付き合っている。どの子も私と仲のいい子だ。1人目は先輩、2人目はサークルの後輩。
1人目の女と付き合っている時、別れて日も浅かった。だからSNSで幸せそうな彼をみたくなくて、全ての情報をシャットダウンした。目を瞑った。幸い女もたくさんSNSに載せるタイプではなかったから、心は案外平穏だったように思える。
知らないうちに女が変わっていた。私はもう未練がなかったし、私にも新しい恋人ができていた。相変わらず彼のSNSを見ることはしなかったが、いつでも見れる状況にあった。新しい女はSNSによく彼を載せる子だった。
今日、さっき、2人が海にいる様子が女のストーリーにあがった。ふと、3年前の夏2人で海に行ったことを思い出した。まだ春で、海には入れなかったけれど、2人で砂浜に座って、言葉を交わして、キスをして。過去に想いを馳せながら、気がつくと何度も何度もその短い3秒のストーリーを、繰り返し見ていた。
別に君を求めてないけど、って流行りの歌が頭をよぎる。もう別に、好きなわけじゃないけど、画面に映る彼は私の好きだった彼だった。かつて恋をして、愛した彼だった。どうやら私の思い出の片隅の真ん中には彼がいるらしい。初めて、をたくさん経験したからだろうか。お泊まりも、旅行に行ったのも、私をあげたのも、その彼が初めてだった。
もちろん、私は今が1番幸せだ、と思う。私が私でいることを愛してくれる彼がいて、そんな彼を愛しく思う。
けれど私は、心が狭いから、2年前に別れた彼が幸せにならなければいいのに、と思っている。今も、前の女の時も、早く別れて仕舞えばいい、そう思っている。私だけが幸せになればいい、あなたは私を忘れられずに、私のことが1番だと思えばいい。私があなたを忘れられないように。匂いとか会話とか仕草とか、そんなものはもう忘れてしまったし、思い出そうとすることもなかった。けれど、歩き方と笑顔だけはずっと残っている。浜辺を歩く彼が振り向いて笑う、私だけが見るはずだったのになあ、って。